今夜、あなたに復讐します

「じゃあ、お前、亥年か。
 猪突猛進、ぴったりだな」

 どうやら、最初に会ったときのことを言っているようだが。

 いや、今はなにやらいろいろと、うろうろしてしまって、なにも進んでない気がするんですけどね……と思う夏菜に有生が言ってくる。

「そういえば、中国とかでは60年に一度の縁起のいい亥年を金の豚年って言うらしいな。
 お前たちか?」

「いえ、私たちのあとですよ。
 私はただの豚です。

 ……違った、イノシシです」

 ただの豚になってしまった。

 中国など他の国の干支では、豚らしいのだが、日本ではイノシシになっている。

 この金の豚の年も国によって違ったりするみたいなのだが。

 まあ、どちらにせよ。
 日本、イノシシでよかった。なんとなく……と思いながら、夏菜は膝に抱いているアイビーの鉢を見た。