今夜、あなたに復讐します

「二十四です」

 そうか、と言う有生に、この人、私の年も知らなかったんだな、と思いながら、夏菜は言った。

「いやいや。
 そもそも、十二だと犯罪だし、三十六だと社長より年上じゃ……

 年上になりますかね?

 社長、いくつなんですか?」
と言って、

「お前俺の年も知らないのか」
と言われてしまう。

 いや、あなたもですよ、と思いながら赤信号で見つめ合った。

 発進しながら、有生が言う。

「まあ、別に……

 知らなくても関係ないよな」

 ちょっと微笑ましげに笑っていた。

 なにに関係ないんでしょうね、となんとなく赤くなったとき、有生が言ってくる。