今夜、あなたに復讐します

『で、それはともかく。
 ちょっとなによあれ』
とつづきのメッセージが入り始めた。

『社長があんたのお供について来たのは予想通りだけど』

 ……予想通りなんですか?

 私はなにも予想通りではなかったですが。

 指月さんと打ち合わせしていたときにいたので、なんとなく誘ったら、じゃあ、行ってみようかって軽い感じで、たまたま言ってこられただけなので。

 などと思っている間にも、つづけて入ってくる。

『指月さんもあんたが好きなんじゃん』

 は?

『他の女を好きな男を振り向かせるのは、めんどくさいから。
 いい男二人を持ってった罰として、別のイケメン用意して』

 ファイトッ! とクマに発破《はっぱ》をかけられ、走るねずみのスタンプが届いた。

 この、ひーって顔で走っているねずみは私でしょうか……と思っている間に、また次が入る。

『あんたのお兄さんはどう?
 あんたのお兄さんならイケメンで背が高いんじゃないの?

 おうちも良さそうだし。
 お兄様でオッケーよ』

 いや、お兄様の意思はどの辺に……、と思いながら、夏菜は、ぽちぽちと打ち返す。