その後、二次会の会場で少し呑んでから、夏菜たちは解散した。
みんなと別れ、有生と二人で駅まで歩いていた夏菜は、
「あ」
と唐突に声を上げた。
なにが、あ? だ、という顔で有生が見る。
夏菜は暗がりにはためく店のノボリを見ながら言った。
「いえ、ずっと気になってたんですよね。
この『可愛い女子の制服、多数あります。のぞいてみませんか?』ってノボリ。
誰に向けてのノボリなんでしょうね」
だが、ノボリのある制服屋さんを見ながら、有生は、あっさり言った。
「……女子生徒だろうが」
「いや~、やっぱり、そうですよね~」
と自分で話を振っておいて、うんうん、と夏菜も頷く。
「いや、私はなんとなく、変態さんに向けてなのかと思っていました」
「なんでだ……」
なんででしょうね、と夏菜は自ら首をひねってみた。



