「俺の3時からのスケジュールを教えろ。
それともやっぱり警察に捕まりたいかっ」
その迫力に、は、はいっ、と上林は部屋の中に駆け戻っていった。
いや……スケジュールと引き換えに、殺人未遂犯を野放しもどうかと思うんですが、と夏菜が思っている間に、上林がタブレットとスマホを持って戻ってきた。
有生に見せている。
「……そうか。
やはり、このあとが例の会合だったんだな。
俺のスケジュールはこういうネットにつながるようなものに入れるな。
何処から誰がハッキングしてくるからわからないからな」
「はいっ」
「指月は決してネットにつながるものに情報を入れることはなかった。
なのに、俺のスケジュールを洗い出すとは、たいした腕だな」
「はいっ」



