なにか結婚が決定事項になりつつありますが。
このまま私はどんぶらこっこと流されていっていいのでしょうかね、と夜、縁側で、なにかが有毒かもしれない呪いの植木鉢を見ながら思っていると、有生がやってきた。
背後に立って、黙っている。
なんだろう? と反り返るようにして真後ろの有生を見ると、
「広田も認めてくれたから……」
となにか言いかける。
認めてくれたから……?
と思ったが、そこから先の言葉はなく、有生は側に腰を下ろし、鉢を見ながら言ってきた。
「それ、単にお前が弱ってるやつを植えたから枯れたんじゃないのか?」
「……そういえば、そうですね。
ちょっと根詰まりして弱ってきたかなと思ったのを株分けして植えたら、枯れてしまったんですよね、二度とも」
今度は元気なやつ植えてみます、と笑うと、有生は、
「そうだな。
呪いなんてな……」
と言いかけてやめる。
呪いなんてない、という言葉が出なかったようだ。



