あのメンツで呑み会か。
話振ったからには、藤原もいるのだろうかと思いながら、夏菜より先に戻ってきた指月は、夏菜のいないデスクを見ていた。
「しかし、いいですねえ、コンパとか。
もう我々には縁のないものですが。
ねえ、黒木さん」
と上林が言い、黒木が頷く。
「コンパなんですか? さっき藤原が言ってた呑み会」
「きっと指月さん目当てですよ」
ひひひ、と上林が笑う。
……コンパか。
なら、藤原は来ないのだろうかな。
そんな社長に不義理になるような場所にはいかないよな。
いや、人付き合いが良さそうだから、付き合いで来るのかもな。
まあ、なにかめんどくさいことになりそうだから、行くのやめとくか、と書類をまとめるのと一緒に考えをまとめ、ちょうど帰ってきて、ドアを開けた夏菜に、
「藤原、俺はやっぱり行かない」
と唐突に言って、ノブを持ったままの夏菜に、ええっ? という顔をさせてしまった。



