今夜、あなたに復讐します




 ……何故、男が好きなわけではないのに、無理だったな状況が生まれるのでしょうね。

 指月さんほどの人だと、男の方にも迫られたりするのかもしれませんが。

 しかし、無理だった、か。

 指月さん、一度はその人の期待に応えようと思ってみたのでしょうか。

 などと思い巡らせながら、廊下を歩いてた夏菜は、利南子に出会った。

「あんた、指月さんに訊いてくれたっ?」
と案の定、早速、訊かれる。

 訊いておいてよかった、と思いながらも、夏菜はつい深刻な顔で言っていた。

「指月さん……、無理かもしれませんよ」

「は? なんで?」
と訊き返される。