今夜、あなたに復讐します

 え? は?
と振り向くと、

「あんたならどっちを選ぶ? って訊いたんだけど。
 よく考えたら、あんたは危険な感じの悪い男が好きなんだったわね」
と勝手に決めつけられた。

「え、なんでですか?」

「だって、あんた、社長狙いなんでしょ?」

「……社長は全然、悪い男じゃないですよ」

 危険な感じはしますけどね、と思いながら、夏菜はそう言った。

「ああ見えて真面目で……

 ちょっと不器用で、

 まあ……可愛いところもあるかなって思いますね」
と一緒に、100均グッズ、なにを使うか真剣に悩んでいるときの有生や、一緒にアイビーを鉢に植えてくれたときの有生を思い出しながら、夏菜は呟く。

「あっ、なにその言い方っ。
 なんか怪しいわっ。

 もしかして、進展してるの? 社長とっ」

「あー、いえ、そういうわけでもないのですが……」

 苦笑いとも照れ笑いとも言えないものを浮かべて言って、吐きなさいよーっと責められる。