土曜の朝送り出すときは、そんな風に言いながらも、嫁入り前の娘を男の許にやるのは……という祖父らしい顔を覗かせていた頼久だったが。
今は、なにも進展しなかったことにイラついているのか。
ええいっ。
何故、さっさとやらぬのだっ、という顔をしている。
正座したまま、ずい、と前に出てきて頼久は言った。
「いいか。
女というものはな、放っておいたら、どんどん強くなるものなのだ。
うちの妻もそうだ。
昔は可愛らしかったから、私がなかなか手を出さないでいるうちに、どんどん気が強くなり、格闘家としても強くなって。
結婚に持ち込むのが大変だったのだ」
娘の結婚で大変だった以前に自分も強い女に手を焼いていたようだ。
「妻は、この道場に護身術を習いに通ってきていた元武家の娘なんだが。
最初は可憐な感じだったのに、いつの間にか私より強くなっていて、
……今も強い」
えっ?
ご存命だったんですか。
見たことないんですけどっ、と思ったのが顔に出たようで、頼久は渋い顔をし、
「莫迦め。
生きておるわ。
今も何処かにいる」
と言う。
何処かに!?
と思わず、有生は天井を見上げた。
天井裏とかに潜んでそうだと思ったからだ。
今は、なにも進展しなかったことにイラついているのか。
ええいっ。
何故、さっさとやらぬのだっ、という顔をしている。
正座したまま、ずい、と前に出てきて頼久は言った。
「いいか。
女というものはな、放っておいたら、どんどん強くなるものなのだ。
うちの妻もそうだ。
昔は可愛らしかったから、私がなかなか手を出さないでいるうちに、どんどん気が強くなり、格闘家としても強くなって。
結婚に持ち込むのが大変だったのだ」
娘の結婚で大変だった以前に自分も強い女に手を焼いていたようだ。
「妻は、この道場に護身術を習いに通ってきていた元武家の娘なんだが。
最初は可憐な感じだったのに、いつの間にか私より強くなっていて、
……今も強い」
えっ?
ご存命だったんですか。
見たことないんですけどっ、と思ったのが顔に出たようで、頼久は渋い顔をし、
「莫迦め。
生きておるわ。
今も何処かにいる」
と言う。
何処かに!?
と思わず、有生は天井を見上げた。
天井裏とかに潜んでそうだと思ったからだ。



