今夜、あなたに復讐します

 有生は夏菜の心に訴えかけるように言った。

「夏菜。
 俺たちはラブラブになるために此処に来たんじゃないのかっ」

 えっ?
 そっ、そうかもしれませんけどっ、と夏菜は惑う。

「ど、どうしたら、ラブラブになれるのかわかりませんしっ。
 っていうか、ラブラブかどうかは心の問題じゃないですかっ。

 なにもしなくても、愛があればラブラブですっ」
ととりあえず、今、なにもされたくないらしい夏菜は真っ赤になって主張してきた。

 だが、そこでひとつ疑問に思った有生は、夏菜の顔を見つめ、訊いてみた。

「……愛があるのか?」

 改めて問い返され、夏菜は、んっ? という顔をする。

「え、えーと。
 今のはただの言葉のあやです……」
と小さく言って、ちょっと照れた。

 照れる顔も可愛いじゃないかっ。

 最初はなんて女子力の低い女だ。

 指月の方が絶対、女子力高いし。

 下手したら、上林(かんばやし)さんか銀次の方が気が利いていて、女子力高いと思っていたのだが。

 そんな顔をすると、どきどきしてしまうくらい可愛いじゃないかっ。

 そんなことを思いながら、有生は言った。