朝食を食べてしばらくして、有生はふと我に返った。
朝食を食べたあと、また二人で夏菜兄の本を読み耽り。
気がつけば、もう昼だ。
なにをしているんだ、俺は。
いや、夏菜とまったり過ごす時間も悪くないが、このままでは、なにもジイさんの要求にこたえないまま、休みが終わってしまうじゃないかっ。
だがなにをどうしたらいいのか、と少し離れて座り、まだ無言で兄の本を読んでいる夏菜のつむじを眺めていた。
そのとき、玄関のチャイムが鳴った。
誰だ?
此処に訪ねてくるような輩はいないはずだが。
まさか、刺客っ?
と身構えながらインターフォンを覗くと、耕史郎が立っていた。
……なんの用だ、と思いながら玄関に行く。



