今夜、あなたに復讐します

「朝、来るとき見たんですっ。
 もうちょっと先にスーパーがありますっ。

 スーパーだったら、おんなじお水がっ、安いですっ。

 今日、知りましたっ」

 さすがにちょっと息が切れながら、そう叫ぶと、有生は一瞬、表情を止めた。

 が、次の瞬間、ぷっ、と笑ったようだった。

 わー……。

 社長のそういう笑い顔はなかなか好きなんですが。

 休日にずっと眺めて、ほっこりしていたいような顔です、と休日に猛ダッシュで有生から逃げながら、夏菜は思っていた。

「じゃあ、そこのスーパーに入れっ」
ともう近づいてきたスーパーを指差しながら、有生が叫ぶ。

 はいっ、と夏菜は返事しながら、スーパーの店内にそのまま入った。

 水を選んでいると有生がやってきた。

 夏菜の手にある水のボトルをひょいと取り、レジに持っていく。