「あの、私が七代目なんですよ」
「……七代目?」
「七代祟ってやるって言われた、その最後の七代目なんですよ」
と唐突に夏菜は近代的なオフィスにふさわしくない話を語り始めた。
「誰に?」
「貴方のご先祖に」
「……待て。
それだと恨んでいるのは、俺の先祖では?」
「そうなんですけど。
七代祟ってるやるって言われた私のご先祖は、七代怯えて暮らしてきたんですよ。
で、七代目の今、私はそっちの七代目の貴方にきっと祟り殺されるんですよ」
「今、重要なところを確認していたのに、お前の訳のわからない話のせいで、混乱してきた……」
どちらかと言えば、それを理由にお前を殺したい、と有生はパソコンを見たまま言ってくる。
「私は、貴方にいつか狙われるのではと、いつも気を抜かずに生きてきました。
高校のとき、すごい人気の先輩に花火に誘われて、河原で待ち合わせてたんですけど」
有生はもはや聞く気もないのか、疲れたように、ぽちぽちとキーボードを叩いている。
「……七代目?」
「七代祟ってやるって言われた、その最後の七代目なんですよ」
と唐突に夏菜は近代的なオフィスにふさわしくない話を語り始めた。
「誰に?」
「貴方のご先祖に」
「……待て。
それだと恨んでいるのは、俺の先祖では?」
「そうなんですけど。
七代祟ってるやるって言われた私のご先祖は、七代怯えて暮らしてきたんですよ。
で、七代目の今、私はそっちの七代目の貴方にきっと祟り殺されるんですよ」
「今、重要なところを確認していたのに、お前の訳のわからない話のせいで、混乱してきた……」
どちらかと言えば、それを理由にお前を殺したい、と有生はパソコンを見たまま言ってくる。
「私は、貴方にいつか狙われるのではと、いつも気を抜かずに生きてきました。
高校のとき、すごい人気の先輩に花火に誘われて、河原で待ち合わせてたんですけど」
有生はもはや聞く気もないのか、疲れたように、ぽちぽちとキーボードを叩いている。



