私は社長に嫌われたいのでしょうかね……と思いながら、夏菜は長い廊下を歩いていた。
確か風呂上がりに、半裸で、ぷはーをしたらいいとか。
厨房に向かい、レストランにあるようなシルバーで無機質な巨大冷蔵庫を開ける。
缶ビールを出してみた。
……半裸か。
恥ずかしいな。
それに此処は、社長以外の男の人もたくさんいるしな。
夏菜は少し悩んで、半裸になるように露出を増やそうとした。
パジャマを腕まくりし、ズボンの裾をめくってみる。
まだ、半分、裸になってないな、と思いながら、できるだけ上に裾をひっぱり上げているところに、有生が加藤と通りかかった。
「どうした。
掃除でもするのか?」
と言って有生は通り過ぎていく。
……うーむ。
失敗したようだ、と思いながら、夏菜はズボンをめくる手を止め、起き上がった。



