今夜、あなたに復讐します

「しかしっ、私は納得いきませんっ。
 こんな今までお嬢に祟っていたような男っ。

 ちょっと顔がよくて、ちょっといい会社を経営してて。
 意外に誠実そうなこんな若造なんてっ」

 ほめ殺しか……?

「こんな誰からもモテそうな奴、すぐにお嬢に飽きて、浮気するに違いありませんっ」

 いや、銀次さん。
 貴方の中の私の評価、社長の評価より低いですね……。

「ともかく、この道場の跡取りと結婚するのなら、それなり強くないとですよっ。
 失礼っ」
と銀次はいきなり、有生に向かっていった。

「こらっ、銀次っ」
と加藤は言ったが、特に止めなかった。

 次の瞬間、銀次は床に叩きつけられていた。

 おおっ、とどよめきが上がる。