うーむ。
兄か。
あの兄か……と思っていると、加藤が、
「それが、耕史郎様は行方知れずで」
と有生に説明する。
「連れ戻しましょう」
いや、何処から……?
我々にも発見できないのに、と夏菜は思う。
それにしても、お父様の情報網をかいくぐるとは。
兄、意外になかなかのやり手。
やはり、お兄様の方が道場もお父様の会社も継いだ方がいい気がするんだが。
でも、こんなに見事に姿を消すなんて、よほど継ぎたくないんだな、と思ったとき、
「あ……」
と気づいた。
「お兄様を連れ戻したら、お兄様が七代目になられますよ?」
「だが、男とは結婚も子作りもできんだろうが。
憎み合う一族をひとつにすることができなくなるだろ。
お兄さんには道場だけを継いでもらえ。
お前、この祟りをなくす気はあるのか」
と何故か叱られる。
いや、貴方、祟ってないって散々言ってましたけど、と思っていると、代わりに銀次が反論してくれた。
兄か。
あの兄か……と思っていると、加藤が、
「それが、耕史郎様は行方知れずで」
と有生に説明する。
「連れ戻しましょう」
いや、何処から……?
我々にも発見できないのに、と夏菜は思う。
それにしても、お父様の情報網をかいくぐるとは。
兄、意外になかなかのやり手。
やはり、お兄様の方が道場もお父様の会社も継いだ方がいい気がするんだが。
でも、こんなに見事に姿を消すなんて、よほど継ぎたくないんだな、と思ったとき、
「あ……」
と気づいた。
「お兄様を連れ戻したら、お兄様が七代目になられますよ?」
「だが、男とは結婚も子作りもできんだろうが。
憎み合う一族をひとつにすることができなくなるだろ。
お兄さんには道場だけを継いでもらえ。
お前、この祟りをなくす気はあるのか」
と何故か叱られる。
いや、貴方、祟ってないって散々言ってましたけど、と思っていると、代わりに銀次が反論してくれた。



