今夜、あなたに復讐します

 でもですね。
 貴方がずっと同じ屋根の下にいるというだけで、私は一日中、緊張してしまいそうなんですよ、と夏菜は思う。

「まあ、とりあえず、お前の親御さんとかにご挨拶して、許しを得ないとな」
と有生は言うのだが。

「うちの親はなかなか捕まらないですよ。
 仕事であちこち飛び歩いてるので」
と夏菜は言った。

「海外とかか?」

「海外もあります。
 それで私はずっとおじいさまの道場で暮らしてるんですよ」

 さっきの話を聞いていた雪丸が笑って言った。

「夏菜さん、香港とマカオにしかついていけないですもんね」

 ……ハワイも行けますよ。
 日本語通じますからね、とまた刺客に襲われながら、夏菜は思う。