その言葉に、有生が、
「お前は慣れてんのか」
と雪丸に訊く。
「慣れてはないですけど。
カップルでなくとも、それっぽい感じで男女で出かけたりするでしょ、学生時代って」
ふたりとも沈黙した。
有生も意外にもそういう経験はなかったようだ。
「じゃあ、定番な感じの、映画観賞とかどうですか?」
そう雪丸に提案されたが、有生は眉をひそめる。
「いや、俺はカンフー映画は好きじゃないんだ」
「……あの、カンフー映画好きなのはおにいちゃんと道場の人で、私じゃないですからね」
そして、今、上映していません、と思っていると、有生は、
「それに一緒に映画を見に行ったところで、相手のひととなりなんてわからないだろ。
黙って映画見てるだけなのに」
と雪丸に言っていた。
「お前は慣れてんのか」
と雪丸に訊く。
「慣れてはないですけど。
カップルでなくとも、それっぽい感じで男女で出かけたりするでしょ、学生時代って」
ふたりとも沈黙した。
有生も意外にもそういう経験はなかったようだ。
「じゃあ、定番な感じの、映画観賞とかどうですか?」
そう雪丸に提案されたが、有生は眉をひそめる。
「いや、俺はカンフー映画は好きじゃないんだ」
「……あの、カンフー映画好きなのはおにいちゃんと道場の人で、私じゃないですからね」
そして、今、上映していません、と思っていると、有生は、
「それに一緒に映画を見に行ったところで、相手のひととなりなんてわからないだろ。
黙って映画見てるだけなのに」
と雪丸に言っていた。



