今夜、あなたに復讐します

 その中国のイケメンを介して、三人で歓談していたようだが、やがて、英国人紳士はいなくなり、イケメンと夏菜の二人になっていた。

 夏菜め。
 ちょっと目を離した途端にこれだ。

 中国のイケメン社長、そいつは大和なでしことかじゃないぞ。

 そんなもの、とっくの昔に絶滅してるし、と思いながら近づくと、夏菜とイケメン社長は広東語(かんとんご)で話していた。

「待て」
と挨拶もそこそこに有生は割って入る。

「お前、英語話せないのに、何故、広東語が話せる」

「いや、うちの道場、カンフー好きの人も多くて。
 昔のカンフー映画とか、広東語でみんな見てるんで。

 うちの兄も好きだったし」

「兄、いたのか。
 何故、お前が七代目だ」

「あ、社長にはお話してませんでしたっけ?
 おにいちゃん、七代目が嫌で何処かに逃亡しちゃって」

「呪われるからか」