今夜、あなたに復讐します

「なんでいるんだ、広田っ。
 帰れっ」

「なんでだよ、今来たんだ」

「帰れ」

「今来たんだ」
とふたりは言い合っているが、なんだかんだで息が合っている。

 二人の揉める声を聞きながら、美味しそうなシュリンプカクテルを眺めていると、雅道がふいに、

「なんだ。
 もしかして、この子、秘書じゃなくて、彼女?」
と言い出した。

 有生は沈黙する。

「へー、お前でも女と付き合ったりするのか」
と雅道が笑ったので、思わず、

 ……男と付き合うことはあるのだろうかと思ってしまったが、おそらく、そういう意味ではないのだろう。

 そのあと、また二人で揉め始めたので、夏菜は庭先にあるデザートの並んだテーブルを眺めに行った。