内輪のパーティとい言うわりには派手だ、と思いながら、夏菜は有生に連れられ、機械的に挨拶して回っていた。
「新しい秘書の藤原夏菜です」
と言われ、
「はじめまして。
よろしくお願いします」
と頭を下げる。
「ぐるっと一周したら、庭に出るフリして帰ろう。
疲れただろうから、なにか美味いものでも食べに行くか」
と有生が囁いてくれる。
レストランを貸し切ってのパーティのようだったが。
レストランというより、小さなホテルかな、という感じの店構えだった。
庭も素敵だ、と有生が誰かと話し込んでいるので、夏菜は美しい翡翠色のカクテルを手に窓際に行く。
すると、
「こんにちは」
と誰かが話しかけてきた。



