今夜、あなたに復讐します

「あの、因縁と怨念はいいんですけど。
 社長は私のことをどう思ってらっしゃるんですか?」

 有生は沈黙した。

 だが、此処で引いては、と思った夏菜は、じっと有生を見つめてみる。

「……わからない」
と有生は白状した。

「確かにお前と結婚するかと言われたとき、嫌ではなかった気がする。
 でも、好きかと問われたらわからない。

 お前を離したくないような気もするが……」

 そんな言葉に、どきりとしたとき、有生は真面目に悩みながら言ってきた。

「なんというか……

 猛獣を飼い慣らしたい気持ちに似ている気もする」

「この縁談、却下です」
と夏菜は即行、言っていた。