今夜、あなたに復讐します

 朝も昼も晩も頼まなくても、迎えに来なくても、いつでも、夏菜が俺の側をうろちょろすることになるんだぞ。

 此処は勇気を出して断らねば。

 有生は手をつき、頭を下げて言った。

「必ずお嬢さんを幸せにします」

 頭を下げたまま思う。

 俺の口は妖怪にでも操られているのだろうか……。

 そうかそうかと頼久は笑いながら言う。

「実は前から話していたのだよ、夏菜の親とも。
 向こうの七代目と夏菜が一緒になれば、祟りも気にならなくなるなと」

 豪快に笑う頼久をチラと上目遣いに窺いながら、有生は思う。

 じゃあ、最初から、そう言う感じに夏菜に言えよ~っ。

 だが、そこで頼久はらしくもなく、溜息をついて言ってきた。