「何故か、夏菜は七代目で祟り殺されて一族が途絶えると思っているようだが」
「あのー、その間違い、何故、正さなかったんですか」
と訊くと、
「いや、そう信じて、一生懸命修行に励む夏菜が可愛かったんでな」
と頼久は笑う。
「だがまあ、我々はお前たちにやられたらやり返そうとして」
身を守ろうとしてじゃないのか。
「日々、鍛錬に励み、此処まで道場を大きくできた。
少しはお前たちに感謝してもいい気はしている。
あとはお前が七代目の夏菜を呪わなければいいんだが」
「呪ってません……。
と言いますか、貴方は実際、呪われたんですか」
と訊いてみたが、さあ、と頼久は言う。
「だが、そう言われて育ってきたので、子どもの頃から、転べば祟りかと疑い、フラれれば呪いかと思う。
夏菜も暗示にかかっているからな。
なにかあったら、お前たちの呪いだと思って育ってきたことだろう」
……濡れ衣だ。
「あのー、その間違い、何故、正さなかったんですか」
と訊くと、
「いや、そう信じて、一生懸命修行に励む夏菜が可愛かったんでな」
と頼久は笑う。
「だがまあ、我々はお前たちにやられたらやり返そうとして」
身を守ろうとしてじゃないのか。
「日々、鍛錬に励み、此処まで道場を大きくできた。
少しはお前たちに感謝してもいい気はしている。
あとはお前が七代目の夏菜を呪わなければいいんだが」
「呪ってません……。
と言いますか、貴方は実際、呪われたんですか」
と訊いてみたが、さあ、と頼久は言う。
「だが、そう言われて育ってきたので、子どもの頃から、転べば祟りかと疑い、フラれれば呪いかと思う。
夏菜も暗示にかかっているからな。
なにかあったら、お前たちの呪いだと思って育ってきたことだろう」
……濡れ衣だ。



