今夜、あなたに復讐します

 


「おじいさま。
 うちの社長が来ました。

 ご挨拶をお願いできますか」
と夏菜が祖父の部屋を覗くと、

「ああ、あの、お前を祟り殺そうとしている七代目」
と加藤となにか打ち合わせしていた祖父、頼久(よりひさ)が言う。

「よし、奥の間に通せ」
と言ったあとで、何故か、

「ああ、ちょっとお前は席を外していなさい」
と言ってきた。