「おい、少年、この場は俺たちに任せてお前はもう逃げろ」
「そうだ、金狼は死ぬようなへまはしないし、俺たちだって、死なせるようなへまはしない」
冒険者たちが私を逃がそうと言葉を重ねます。そう、私をかばって金狼が怪我をしてしまったのです。バーヌを私の存在が傷つけてしまった。
だけれど、だけれど……。
「もう少しで……分かるかもしれないんです……」
鑑定魔法は目の前に、鑑定対象がいないと鑑定できません。逃げてしまえば、弱点を探ることもできません。
先ほどの続きを読みます。
【9つの首の内側中央、そこが腹部分で弱点なんじゃないだろうか】
ああ、また可能性の話。
だけれど、妙に納得してしまいます。
お腹と背中という表現でなく、喉だと考えれば。
ドラゴンの弱点である喉を守るために、ナイトヘッドドラゴンはその喉が外に出ないような体になったとしたら……。
9つの首が四方八方守りを固めて、弱点の喉がその首が守る内側中央であれば……。
9つの首の攻撃をかいくぐり、あの中に飛び込むなんて……。
「分かるって何がだ、もういい、俺が連れて行く。金狼、大丈夫だ。お前の主人は俺が守ってやる」
冒険者の一人が私を荷物のように肩に担ぎあげました。
「待って、バーヌ、バーヌお願い、聞いて!」
両手をバーヌに伸ばすと、バーヌが冒険者の手から私を取り返してくれました。ぎゅっと抱きしめられています。
「ドラゴンの弱点は、首の根元、それはきっと人間で言うところのココ」
バーヌののどぼとけをぐっと抑えます。
「けほっ」
っと、小さくバーヌが苦しそうな声を出します。
周りの冒険者の何人かが自分の喉に手を当てました。
「金狼ですら、僕のような子供でも苦しめることができる」
ごめんね、バーヌ。心の中で謝っておきます。あとでちゃんと謝るから。
「でも、同じ首でもこっち側は同じ力で押してもボクの力じゃ少しもダメージなんて与えられない」
バーヌの首の後ろを押して見せます。
「ナイトヘッドドラゴン……今までバーヌたちが攻撃していたのは首の後ろに当たる部分で、弱点の喉になるのは……内側かもしれない」
バーヌが私をそっと地面に卸すと、にこっと笑った。
「分かりました、ご主人様」
またか!ほっぺたぶにー。
「すぐに退治してきます」
「そうだ、金狼は死ぬようなへまはしないし、俺たちだって、死なせるようなへまはしない」
冒険者たちが私を逃がそうと言葉を重ねます。そう、私をかばって金狼が怪我をしてしまったのです。バーヌを私の存在が傷つけてしまった。
だけれど、だけれど……。
「もう少しで……分かるかもしれないんです……」
鑑定魔法は目の前に、鑑定対象がいないと鑑定できません。逃げてしまえば、弱点を探ることもできません。
先ほどの続きを読みます。
【9つの首の内側中央、そこが腹部分で弱点なんじゃないだろうか】
ああ、また可能性の話。
だけれど、妙に納得してしまいます。
お腹と背中という表現でなく、喉だと考えれば。
ドラゴンの弱点である喉を守るために、ナイトヘッドドラゴンはその喉が外に出ないような体になったとしたら……。
9つの首が四方八方守りを固めて、弱点の喉がその首が守る内側中央であれば……。
9つの首の攻撃をかいくぐり、あの中に飛び込むなんて……。
「分かるって何がだ、もういい、俺が連れて行く。金狼、大丈夫だ。お前の主人は俺が守ってやる」
冒険者の一人が私を荷物のように肩に担ぎあげました。
「待って、バーヌ、バーヌお願い、聞いて!」
両手をバーヌに伸ばすと、バーヌが冒険者の手から私を取り返してくれました。ぎゅっと抱きしめられています。
「ドラゴンの弱点は、首の根元、それはきっと人間で言うところのココ」
バーヌののどぼとけをぐっと抑えます。
「けほっ」
っと、小さくバーヌが苦しそうな声を出します。
周りの冒険者の何人かが自分の喉に手を当てました。
「金狼ですら、僕のような子供でも苦しめることができる」
ごめんね、バーヌ。心の中で謝っておきます。あとでちゃんと謝るから。
「でも、同じ首でもこっち側は同じ力で押してもボクの力じゃ少しもダメージなんて与えられない」
バーヌの首の後ろを押して見せます。
「ナイトヘッドドラゴン……今までバーヌたちが攻撃していたのは首の後ろに当たる部分で、弱点の喉になるのは……内側かもしれない」
バーヌが私をそっと地面に卸すと、にこっと笑った。
「分かりました、ご主人様」
またか!ほっぺたぶにー。
「すぐに退治してきます」


