犬奴隷に懐かれました~伝説級?そんなことよりもふもふしてもいいですか?~

 弱点がないか、必死にいろいろと試しているようです。
「【鑑定】」
 私にできる手助けはこれしかありません。
 他に何か見落としてはいないか。参考になる情報はないか。
【鑑定結果
 名前:ナイトヘッドドラゴン
 続きはWEBで】
 検索窓に、9つの首、弱点と入力して検索。
 あ、除外検索にナイトヘッドドラゴンと入れ忘れました。
 ん?
 ナイトヘッドドラゴンとい単語が入っているのに、検索結果が表示されました。
【ナイトヘッドドラゴンの弱点を考えてみた。
 私は、前々からドラゴンの弱点が首の付け根だと言われていることに疑問を感じている。あそこは首の付け根ではなく、すでにお腹なのではないかと思っているのだ。
 何故なら、いろいろなモンスターや動物を見てきたが、お腹が軟かい生き物は多い。】
 お腹?
 いやいや、さすがに、首の付け根がお腹というのは……ないでしょう。と、別の検索結果を見ようとちょっと自分の首に触れた。
「あ……」
 のど。
 お腹ではないけれど、首には喉があります。喉をつぶされると呼吸が止まって危険です。でも、首の後ろ側を抑えてもツボが刺激されて気持ち良かったりします。
 表と裏……。
 続きにもう少し目を通すことにしました。
【ドラゴンは大きい。人はドラゴンと対峙するとき、お腹側を切りつける。】
 お腹を喉と置き換えて考えてみます。確かにしたから攻撃すれば、自然と喉を攻撃することになるでしょう。
【9つの首のドラゴンは、お腹側が普通のドラゴンと逆なんじゃないだろうか。ぐるりと円上に首が配置されて、一番の弱点である腹は――】
「ユーキ危ないっ!」
 ドンっという衝撃。右側から突き飛ばされ、地面に左肩を強く打ち付けました。
 痛っ。
 驚きと痛みに一瞬目をつむります。
 すぐに目を開くと、目の前にバーヌの顔がありました。
「よかった……」
 バーヌの声が、おかしいです。
 まるで、肺から空気が抜けているようなすーすーと変な音が……。
「バ、バーヌっ」
 何か刺さって……。
「ポーションを、すぐにお願いっ!」
 刺さってる、刺さってる!死んじゃう!死んじゃうっ!
 パニックになりながら叫びます。
「金狼!これを!」
 冒険者の何人かが集まり、一人がバーヌに刺さった針を引き抜き、もう一人はポーションを何本かとフライをバーヌに手渡しています。