犬奴隷に懐かれました~伝説級?そんなことよりもふもふしてもいいですか?~

「バーヌ、試食お願いしてもいい?」
「これは、変わった食べ物ですね?パン?」
 パン粉でフライって文化はないのかな?
「毒見なら僕の仕事ですから、お願いなんてしゃぢゃdd」
「試食。毒見じゃないです。すでに私が食べました」
 もちろんほっぺたびろーんの刑!をしたいのですが、片手はお皿を持っているので、片側だけびろーん。って、また嬉しそうな顔を。マゾですか?大丈夫か、バーヌっ!
「では、いただきます」
 バーヌが手を伸ばしてレバーのフライをつかもうとしました。
「うわ、待ってバーヌ!その手で触らないでっ!」
 バーヌは肉をさばいてる途中で血まみれの手をしています。
「はい、口開けて、あーんして」
 バーヌがちょっとびっくりした顔をして、遠慮気味に顔をこちらに向けて口を開けました。
 う、うぐぐ。可愛い。バーヌかわいいっ!
 バーヌ(飼い犬)もこうして口をあーんとしてたなぁ。
 バーヌの口にレバーのフライを半分に切って入れる。
 半分にしたけれど、まだちょっと大きかったかな?レバーフライの見た目はちょうど尻尾のないキスのフライみたいな感じになってます。ひらぺったくてちょっと大きい。パンにはさみやすいかなと思ったので大きめにしてみんです。
 半分でもバーヌの口には収まりきらなくて、ぱくりと口で加えた状態でもぐもぐと食べ進めます。
 う、可愛い。
 なんだろう、すんごいイケメンなのに、お口だけでフライを一生懸命食べてる姿が、可愛すぎる。耳がちょこちょこ動いてるからかわいく見えるのかな。
「ユーキ、これ、美味しいです」
 ごくんと飲み込んだバーヌのキラキラっと目が輝いている。
 ああ、知ってる、このキラキラは、おいしかったの、もっと食べたいのっていうバーヌ(犬)の目と一緒だ
 ということは、お世辞じゃないよね。

「じゃぁ、ちょっとほかの人にも感想聞いてみる。評判が良ければメニューに加えよう」
 と、いくつか揚げたフライを皿に乗せて知っている顔を探す。さすがに全く知らない人に食べてみてと言うのははばかられる。
 まずは出張買取所に足を運んでみる。
「お仕事お疲れ様です」
 と、手の空いている人に声をかける。
「ああ、坊主、どうしたんだ?」
 えっと、なんて名前だっけ、フィーネさんの好きな人だよね。名前忘れちゃった。