冒険者の一部からは不満が漏れる。我先にという生き方をしていた人間には「並ぶ」という行為はどうにもまどろっこしいのだろう。
しかし、こちらが悪いと謝ることで理解を示してくれた冒険者もいる。極めつけに病人がいる話で同情してくれた人たちが、素直に並び始めた。
並んだ人たちが、並ばない人たちに睨みをきかせてくれたおかげで、さほどの混乱もなく綺麗な列ができました。
ありがたいありがたい。
◆
「坊主、すげー手腕だな……」
手伝ってくれてる冒険者さんが唖然とした。
「ちょっと前にも似たようなところで働いたことがあるので」
28歳、接客業。イベントごとの列整理とかもしたことがあるんです。
「手伝っていただきありがとうございました。これ、お礼には少ないのですが……」
と、肉を挟んだパンを差し出す。
「おう、いいのか?ありがとうよ!」
「では、気を付けて行ってきてください。あの……お二人に何かあれば、私も悲しみますから……」
冒険者ががしっと私の頭をつかんで乱暴になでまわした。首がぐらんぐらんします。
「ダタズのためにありがとうな!」
二人の後姿を眺めながら、出来上がり次第、お客さんに商品を手渡していく。
「おれは、肉7本な」
「はい、3本セットが2つとバラで1本になりますから、全部で銅貨12枚いただきます」
即答すると、冒険者がうっとつまった。
「ん?今ので合ってるのか?」
後ろの人に聞く。
「えーっと、ちょっと待ってろ」
指を立ててみて、お金の計算をしているようだ。
ああそうか。計算を普段しない人もいるんだよね。
何本だといくらになるっていう一覧表みたいなメニューを用意したほうがいいのかな?
それにしても一人で買っていく数が思った以上に多い。
よほど今まで肉に飢えていたのか、それとも単にもともと大ぐらいなのか……。
「ダタズさん、あとどれくらいできますか?」
「今ので1匹使い終わりましたので、あと1匹分です」
並んでいる人たちを見る。……うん、足りない。
「バーヌ……頼んでもいい?お肉、足りなさそうです」
「ええ、もちろん。では、行ってまいります」
と、バーヌが森の中に消えていった。
「お待たせいたしました。パンを3つと肉を3本ですね。銅貨15枚になります」
お金を受け取り商品を手渡しながら、ついでに宣伝。
しかし、こちらが悪いと謝ることで理解を示してくれた冒険者もいる。極めつけに病人がいる話で同情してくれた人たちが、素直に並び始めた。
並んだ人たちが、並ばない人たちに睨みをきかせてくれたおかげで、さほどの混乱もなく綺麗な列ができました。
ありがたいありがたい。
◆
「坊主、すげー手腕だな……」
手伝ってくれてる冒険者さんが唖然とした。
「ちょっと前にも似たようなところで働いたことがあるので」
28歳、接客業。イベントごとの列整理とかもしたことがあるんです。
「手伝っていただきありがとうございました。これ、お礼には少ないのですが……」
と、肉を挟んだパンを差し出す。
「おう、いいのか?ありがとうよ!」
「では、気を付けて行ってきてください。あの……お二人に何かあれば、私も悲しみますから……」
冒険者ががしっと私の頭をつかんで乱暴になでまわした。首がぐらんぐらんします。
「ダタズのためにありがとうな!」
二人の後姿を眺めながら、出来上がり次第、お客さんに商品を手渡していく。
「おれは、肉7本な」
「はい、3本セットが2つとバラで1本になりますから、全部で銅貨12枚いただきます」
即答すると、冒険者がうっとつまった。
「ん?今ので合ってるのか?」
後ろの人に聞く。
「えーっと、ちょっと待ってろ」
指を立ててみて、お金の計算をしているようだ。
ああそうか。計算を普段しない人もいるんだよね。
何本だといくらになるっていう一覧表みたいなメニューを用意したほうがいいのかな?
それにしても一人で買っていく数が思った以上に多い。
よほど今まで肉に飢えていたのか、それとも単にもともと大ぐらいなのか……。
「ダタズさん、あとどれくらいできますか?」
「今ので1匹使い終わりましたので、あと1匹分です」
並んでいる人たちを見る。……うん、足りない。
「バーヌ……頼んでもいい?お肉、足りなさそうです」
「ええ、もちろん。では、行ってまいります」
と、バーヌが森の中に消えていった。
「お待たせいたしました。パンを3つと肉を3本ですね。銅貨15枚になります」
お金を受け取り商品を手渡しながら、ついでに宣伝。


