犬奴隷に懐かれました~伝説級?そんなことよりもふもふしてもいいですか?~

(すいません、使い方よくわからず間違えてとばして公開してしまいました。6月19日に3話予約してあります。6月20日以降は話がつながります。公開取り消し……検索してみたけれどやり方が分からないです。ご存知の方教えてください……)

「死を迎えようという人間に、暴言を投げつけるやつらは最低だ。冒険者はいつどこで野垂れ死ぬか分からないから、どんな人間だったとしても天に上る人には祈りをささげるものだ」
 ぼそりと漏らした言葉に、ああ、リーダーはいい人だと思いました。見た目は荒くれものっぽいですが……いい人です。

「ジョーンさんから買った毒だというポーションを一つください」
「はぁ?何に使うんだ?」
 リーダーがポーションの瓶を一つ手渡してくれる。受け取ると、すぐに、破棄奴隷の口に持っていった。
「飲んでください」
「うわ、ばか、坊主何のつもりだ!毒を飲ませるなんて!」
 慌ててリーダーが私の手を止めます。
 そりゃ、毒だと信じて疑わないリーダーからすれば、私の行動はおかしく見えるでしょう。
 だけど、私はこのポーションが効果特大のものだと知っています。止めようとするリーダーの手を振り払い、ぎっと強い目で見ました。
「まさか、苦しむくらいなら一思いに息の根をとか、そういうことか?」
 まったく違うけれど、そういう理由で納得したのか止めるのをやめてくれました。
 破棄奴隷は、よほど喉が渇いていたのか、それとももう耳も聞こえないのか、毒だと言われたポーションをゴクリゴクリと飲み干しました。
 そのとたんに、体がビクンと大きく一度波打ち、倒れ込みます。しばらくして胸をかきむしるような動きをして、地面に激しく頭を打ち付けるなど苦しみだしました。
 ああ、もうちょっと、もうちょっと我慢して。
「おいおい、なんだ、あのガキ。目もそらさずじっと見てるよ」
「俺はもう見ていられない。行くわ」
「ああ、そうだな……」
 と、次第に野次馬が減っていきます。
「おい……まさか、ずっと見てるつもりか?」
 槍の男が私の背中をつつきました。
「もう少し待って。たぶん、1時間もすれば……」
「1時間だぁ?」
 リーダーがあきれた声を出します。
「はぁ、しゃぁねぇ。乗りかかった船だ。最期まで見届けるか。墓くらいは掘ってやる」
 やっぱりいいひとです。
「墓は必要ないですよ。それより、最後までちゃんと見てください。ジョーンさんとの話し合いはそのあとに続けてくれますか?」
「話し合い?ああ、まぁ、そうだな。ちょっと俺たちもヒートアップしすぎていたか。ちゃんと話し合うよ……」
 リーダーがふぅっと小さく息を吐きだしました。