犬奴隷に懐かれました~伝説級?そんなことよりもふもふしてもいいですか?~

 男が地面に落としたネズミは、立っていることもできずに、ふらふらと体をあっちに向けこっちに向け、ぐるぐると回ったかと思うと、ゴロゴロと転がるなど、異常な行動をしています。
 そんなバカな……。
 ジョーンさんが青ざめています。
「た、確かに、ポーションのはずなのに……」
「まだ疑うのかよ、俺が毒を入れたとでも?だったら、お前が持ってる他のポーションで試してみればいいだろう?そうすればはっきりするさ」
 自信満々の男の様子に、男が嘘をついていると思う者はもう誰もいません。。
 だとすれば、ジョーンさんがポーションと間違えて毒を売ったことになります。
「さぁ、金貨11枚払うか、それとも警邏に突き出されるか。毒をポーションと偽って売ったとなれば、奴隷落ちは間違いないだろうな」
 金貨11枚といえば、一千万円以上です……。
 そんなお金をポンと出せるならば、隣町にポーションを売りに行くことなどせずにカバノの町の中でゆっくり商売していればいいでしょう。……ジョーンさんに支払える額だとはとても思えません。
 ど、どうしたらいいのでしょう。
 もう一度、男の手にあるポーションを鑑定します。
 もしかしたら、別のところで買ったポーションと間違えている可能性だってあります。瓶はどれも同じなんですから。
「【鑑定】」
【鑑定結果
 ポーション(マイク印)
 続きはWEBで】
 ああ、間違いないです。マイク印とあります。ジョーンさんが箱に入れて運んでいたポーションです。
 検索窓に、ポーション、マイク、カバノ、毒と入れて検索をかけます。
 検索結果は4件。
 結果が0件じゃないってことは……過去にも毒騒ぎがあったってことでしょうか?
 さーっと背中が寒くなります。
 急いで結果の一つを見ます。
 研究報告書のレポートみたいな画面になりました。


【起きてきた娘がこんなことを言いだした。「あたしがつくったポーション売れた?」と。
 娘はまだ4歳だ。当然ポーションなんて作れるはずがない。何を言っているのかと思ってよく話を聞けば、僕が昨日作っていたポーションを一緒に作ったのだという。
「あのね、材料いれてあげたの。道にね、咲いてたお花を石でつぶして汁を出してね、混ぜ混ぜしたの」
 なんということだろう。