犬奴隷に懐かれました~伝説級?そんなことよりもふもふしてもいいですか?~

「これはいい。新鮮な葉が必要な時に必要な分手に入るのはありがたい。10枚で小銀貨3枚が精いっぱいだが、毎週お願いしよう。それから、教えてもらったニリリ草とコールアのレシピも試してみて、うまく行ったら3種類とも頼むよ」
 と、早速おじさんは、銅貨と引き換えに葉っぱを持って帰っていきました。
「あ……ご寄付をありがとうございます」
 お金を受け取ったシスターが唖然としています。
「寄付じゃないですよ、これは取引です。彼らの稼ぎです」
 子供たちを手招きして、目線を合わせて話をします。
「いいですか、ニリリ草と、コールアと、スージマ草、ちゃんと育てるんですよ。そうしたら、さっきのおじさんが毎週買いに来てくれます」
 週に小銀貨9枚……全然大した金額じゃないけれど……。
 おじさんはいい人でした。もし孤児院の子どもたちが重い病気になったらポーションで助けてくれるかもしれません。おじさんのポーションが評判になって忙しくなったら、お手伝いに子供たちの誰かを雇ってくれるようになるかもしれません。
 何かが何かにつながるかもしれません……そんな手助けしかできないですけれど。
 他に何か私にできることはないでしょうか……。
 そうだ。
 ポーション屋とのつながりもあれば何か役に立つかもしれないですね。
 ジョーンさん、確か4番通りの6番宿に泊まっているって言っていましたね?
 ニリリ草とスージマ草とコールアの実を必要としているポーション製作者が他にいるかもしれません。聞いてみましょう。

 この世界の街は、京都のようです。
 マス目のように街が整備されています。通りには順番に番号が振られていて、そこに並んでいる店にも順番に番号が割り当てられています。もちろん、店には店の名前もあるんですが、場所が分かりやすいので店の名前を番号で言うことが多いようです。
 孤児院は街の真ん中の広場の近くにありました。広場の西側の通りが12番になっていますから、ジョーンさんの宿は東に8つ移動した通りですね。
 移動しながら、目についた人を鑑定して歩きます。
 お金も稼がないといけません。悩みがある人、困っている人を検索した情報で助けて依頼料をいただくようにしています。
 人助けにもなりますし、ウインウインのお仕事です。