なんてラッキーなんでしょう!
「あの、お姉さん、ギルドが依頼を受けられなかった案件を、個人的に取引するのは大丈夫ですか?」
「ええ、それはもちろん大丈夫だけれど……。その代わり、トラブルが発生してもギルドは何も助けられないわよ?」
こくんと頷き、おじさんを鑑定。
大丈夫、いい人です。
「おじさん、スージマ草の葉っぱ10枚、小銀貨3枚ですね。任せてください。で、それはどれくらいの頻度で必要ですか?週に1回くらい?」
「あ?」
ギルドの外に出て、おじさんと交渉を始めます。
◆
「まぁ、うん、鮮度が命だからね。買いだめできないから、週に1回ペースで手に入ると嬉しいが。その、小銀貨3枚の仕事じゃ、わりに合わないだろう?」
おじさんが申し訳なさそうな顔をします。
「他の依頼と一緒のついでに採取してもらえるかと思ってギルドに行ったんだけど……」
うんと、頷く。
「おじさんはポーションを作る人でしょう?コールアの実やニリリ草を使って作ることもありますか?」
「へ?いや、ないけど」
「じゃぁ、レシピを教えますから試しに作ってみてください。それでうまい具合に作れるようなら、コールアの実を10粒小銀貨3枚、ニリリ草の葉も10枚で小銀貨3枚で買ってくれませんか?」
おじさんが驚いた顔をしました。
「待て、待て、レシピを教えるなんてそんなこと、それぞれの調合レシピはみな秘密にしているはずで……」
「あ、うん。おじさんは信用できそうですし、その、おじさんは秘密にしてください。あ、レシピだけじゃなくて僕から教えられたということも内緒にしてください。えーっと、孤児院を助けたいんです」
ここまでは本当の話。
「その、同じように孤児院を助けたいという人が、レシピをお金に換えられないかと教えてくれました。それで、えっと、おじさんも協力してくれませんか?」
これは嘘。
本当と嘘を織り交ぜると、人は信用すると言います。
「わかった……」
おじさんを孤児院の裏庭に連れいきました。
「ここで、栽培してるんです。ですから、その栽培したものを買ってもらえるとうれしいです。見ての通り、小銀貨3枚でもとても助かりますから」
小銀貨3枚でパンが20~30個は買える。育ち盛りの子供たちにお代わりができるくらいのお金にはなる。
おじさんが大きく頷いた。
「あの、お姉さん、ギルドが依頼を受けられなかった案件を、個人的に取引するのは大丈夫ですか?」
「ええ、それはもちろん大丈夫だけれど……。その代わり、トラブルが発生してもギルドは何も助けられないわよ?」
こくんと頷き、おじさんを鑑定。
大丈夫、いい人です。
「おじさん、スージマ草の葉っぱ10枚、小銀貨3枚ですね。任せてください。で、それはどれくらいの頻度で必要ですか?週に1回くらい?」
「あ?」
ギルドの外に出て、おじさんと交渉を始めます。
◆
「まぁ、うん、鮮度が命だからね。買いだめできないから、週に1回ペースで手に入ると嬉しいが。その、小銀貨3枚の仕事じゃ、わりに合わないだろう?」
おじさんが申し訳なさそうな顔をします。
「他の依頼と一緒のついでに採取してもらえるかと思ってギルドに行ったんだけど……」
うんと、頷く。
「おじさんはポーションを作る人でしょう?コールアの実やニリリ草を使って作ることもありますか?」
「へ?いや、ないけど」
「じゃぁ、レシピを教えますから試しに作ってみてください。それでうまい具合に作れるようなら、コールアの実を10粒小銀貨3枚、ニリリ草の葉も10枚で小銀貨3枚で買ってくれませんか?」
おじさんが驚いた顔をしました。
「待て、待て、レシピを教えるなんてそんなこと、それぞれの調合レシピはみな秘密にしているはずで……」
「あ、うん。おじさんは信用できそうですし、その、おじさんは秘密にしてください。あ、レシピだけじゃなくて僕から教えられたということも内緒にしてください。えーっと、孤児院を助けたいんです」
ここまでは本当の話。
「その、同じように孤児院を助けたいという人が、レシピをお金に換えられないかと教えてくれました。それで、えっと、おじさんも協力してくれませんか?」
これは嘘。
本当と嘘を織り交ぜると、人は信用すると言います。
「わかった……」
おじさんを孤児院の裏庭に連れいきました。
「ここで、栽培してるんです。ですから、その栽培したものを買ってもらえるとうれしいです。見ての通り、小銀貨3枚でもとても助かりますから」
小銀貨3枚でパンが20~30個は買える。育ち盛りの子供たちにお代わりができるくらいのお金にはなる。
おじさんが大きく頷いた。


