犬奴隷に懐かれました~伝説級?そんなことよりもふもふしてもいいですか?~

「あの、それで、せっかくなので、その皆さんで食べませんか?無事に倒せたことですし」
 と、ダタズさんが残して行って手つかずのシチューや焼肉、パン、それから新たに狩られてレバーを使っただけのモモシシを指さしました。
 フィーネさんが混乱する頭をんーと、抱えて、それからわーっと両手を上にあげました。
「SSS級ナインヘッドドラゴンを討伐した祝宴を始めましょう!参加者皆さんにはギルドがごちそうしますっ!さぁ、飲んで食べて!」
 フィーネさんの言葉を、ギルドの職員さんが拡声器のように広めました。
 ナインヘッドドラゴン討伐用にと運ばれてきた何樽もの酒は、祝宴用に流用されることとなりました。
 それから、誰かが街にダタズさんを呼びにいったようです。
「無事だったか、ユーキ。良かった!」
「はい。ダタズさんが用意してくれていたいろいろなものが役に立ったんですよ」
 フィーネさんがダタズさんの元に来ました。
「料理はすべてギルド買取ということで」
 と、いくらかのお金をダタズさんに渡しています。
「え?いや、あれは寄付するつもりで」
 よかった。勝手に私が寄付していいですかなんて言ってしまったけれど、買取してもらえることになったんだ。
「レバーのフライ、あれには本当に助けられました。料理の買取金額のほかに、後々活躍に応じた報奨金が出ると思います」
 フィーネさんが私を見ました。
「ユーキ、当然あなたにも出ます。いろいろな人から聞き取りをして活躍度を測り、そのうえで金額が決まります。厄災級モンスターの討伐です。全体で動く金額は」
「あ、あのっ!」
 フィーネさんの話の途中で、思わず声をあげてしまいました。
「バーヌには、出ますか?バーヌはいっぱい活躍しましたよね?」
 フィーネさんとバーヌが驚いた顔をしました。
「えーっと」
 フィーネさんが困った顔をする。
「えーっと、そうねぇ、バーヌの活躍分は、ユーキに加算して出る、かしら?」
 え?
「なぜ、バーヌには出ないんですか?」
 奴隷だから?
「その、ユーキに出た分を、ユーキからバーヌに渡すという形になると思うの」
 それは、私がバーヌの主人だからってことでしょうか。
「駄目です、そんなの約束が違いますっ!」
「約束?」
 フィーネさんが首を傾げました。