幼女総長と不良たち


無理に抱っこされながらハン君の顔を鋭い目付きで睨んでやった。


「・・・・おろして。」


せめてもの小さな抵抗だ。

でもハン君は余裕の笑みで私を降ろそうとはしない。


「凌久に何されるか分からないからイヤ。」


お前が言うな。

無理矢理降りようとすると両足を抱えるように掴まれ、また抱っこし直された。



洸太郎と3人で狭いエレベーターに乗るとハン君が7階のボタンを押した。

このマンションは7階が最上階らしい。

不意に洸太郎が腕時計を見る。


「もうすぐお昼だな。(らん)斗和(とわ)は起きてる頃かな。」


出た。また私の知らない新しい名前だ。

チームと言っていたが何人(なんにん)いるチームなのだろう?



ねえ里桜、私たちも"チーム"で合ってるよね??


何故か里桜の姿が頭に思い浮かんだ。


「お前騙されてるぞ」と言いつつ、結局私の気持ちを優先してくれた里桜。

私を心配してくれたのに素直に「ありがとう」も言えなかったのが今になって悔やまれる。

早く里桜の腕に抱かれて安心したい。

凄く語弊のある言い方なのに、今は強くそう思えた。