「・・・それに、伊東さん、
ボクには着信30件しか入れなかったよね?」
「・・・・」
「何で?」
「え・・・・??」
「ボクが電話に出なくて、
ボクと同じくらい不安な気持ちにならないのは、何で?」
・・・・ええと
それは247件と30件を天秤にかけて言ってるの??
ファイナルアンサーにたどり着けない質問は苦手だ。
しかも私の30件は"不安な気持ち"でかけたんじゃなく"意地の張り合い"でかけただけだし。
答えに困っていると、ハン君が私の膝の上に手を置いてきた。
私が抱く幼虫のぬいぐるみの下からそっとワンピースの中に手を入れてきた。
「っ!?」
おいこら意味不明。
シートベルトをしていてのがれられないのを分かっているのか、なんとも冷静な手つきでワンピの裾から忍ばせる。
ハン君の指先がやたら冷たい。
私は力いっぱい両足を閉ざすも、今の私は小さな子供に過ぎない。
今の力ではどうにもならず、無理矢理手を忍び込まされ私は両手でハン君の腕を遮ろうとした。
「やだハン君!!こわいっっ!!」
「大丈夫。
今は、これくらいのお仕置きしかしないから。」
何が大丈夫だ!!
"お仕置き"とかいうハン君の声の表情がまるでみえない。
少なくとも今までのハン君はこんな下衆いことはして来なかった。
誰だセクハラ大魔王の魂をハンに呑ませた奴!!
こんなの私が知ってるハン君じゃない!!



