「・・・・それよりも、その恰好はまずいよね。」
宗平が抱っこする私の身体をまじまじと見る。
Tシャツが大きすぎて半分肩が丸見えの状態、しかも短パンは当然ぶかぶかで下はパンいち。
Tシャツがワンピースのようになっている。
「うーん・・・うちのリミテッドビルまで行かないと子供服は買えないしな・・・。
でもこれから授業あるし・・・。」
「どうせ今日はもう大学には行けないのでこのままで大丈夫でしゅよ。」
「うーん・・・子供服だとオルカには何色が似合うかな。ラベンダーかな。
あ、あとそのボサボサの黒髪パーマもなんとかしないとね。」
私の言うことを無視する宗平が私を下におろすと、机を隅にやり居間の真ん中に立たせた。
ずり下がるTシャツを必死に上げていると、宗平が何故か目の前でスマホを構える。
え!!
「ななななんでしゅか?!」
という間もなくカシャッとカメラ音が鳴った。
「うん。この画像で執事に見繕ってもらうよ。」
ええ、そ、その画像他の人に見せるのぉ?!
絶対に犯罪のにほいを感じ取られるよ?!
しかも宗平がそんな画像持ってると幼女のオークションに出すのかと思われるよ!!
「じゃあ僕は学校に行って来るから、何かあったら連絡して?また放課後来るよ。」
宗平が振り返って玄関へと歩いて行く。
私も後をついて行くと、玄関で靴を履く宗平が「そうだ」と言って鞄からふわふわの卵サンドを出してきた。
「ほら、これ食べなよ。」
「ありがとうごじゃいましゅ。」
何の躊躇いもなく卵サンドを受け取る。
あ、そういえば言っておかなければならないことがあった。
私は引き止めようと宗平のズボンを掴んだ。
「宗平!」
「・・・何??」
振り返って見下ろす宗平に、私はさっき貸して貰った藍色のハンカチを見せて言った。
「これ・・・
もうちょっと持っててもいいでしゅか??」
宗平の顔を必死に見上げる。
このハンカチを握っているとなんだか安心するし。
すると宗平が玄関で膝をついてガクッと崩れた。
「えっ?!ど、どうしたんでしゅか?!!」
宗平が赤く染まる顔面を両手で抑え、天井に向かって声にならない声で叫び出す!
「っっっ!!///か、可愛ッッ!!!!
あ"ーーーーっっ///・・・」
・・・・・・・・
何でもいいから、
とっとと学校行け・・・・。



