「うちのチームの"魔王"だよ。その"魔王"が君に話しがあるんだってさ。」
「ち、チーム・・・?なにそれ・・・・」
「ボクたちは「fake loser」っていうチームなんだよ。
ここからもっと東に行った地区を取り仕切っている、まあ不良みたいなもんだよ。君たちと同じようなね。」
え??たかが不良の集まりにチーム名とか持っちゃってるの??!
チーム名なんて運動会の赤組白組くらいしか聞いたことがない。
そして車を所有するような大人はさっさと
不良から足を洗うべきだと思う。
そう思いながら前で運転をする"洸太郎"の方を嫌味たらしく見てやった。
「その魔王が私なんかに何の用でしゅか・・・。」
「そりゃあ伊東さんも"仮面の女王"ってあだ名がついてるくらい有名だからね。」
「・・・・」
それはつまり、お宅の総長が私にお話しがあるってことなんでしょうか。
それって絶対にいいお話じゃないよね??
さっきハン君は私に話をするだけだと言ったけど絶対にそれだけではないよね。
現に洸太郎という人物は私の血を飲もうとしたし。
だってその"魔王"と私は一切面識がない。
面識のない総長同士の話なんていったら喧嘩以外の何ものでもないだろう。
正直身体が震えた。
今の私には何の力もない。
でもハン君は私の震えを落ち着かせるように後ろから回した手で私の小さな手を握ってくれた。



