三潴が笑いながら私を後ろからそっと持ち上げて言った。


「こんなに表情豊かな織果ちゃん食べちゃいたいわー。」


脇に腕を入れられ再び三潴の膝に乗せられると、後ろから頬に三潴の唇が触れた。

また恥ずかしくなって顔が熱くなった。

その様子に里桜も何故だか頬を染めている。


「・・・お前も二越もよくもまあそんな恥ずかしいこと言えるよな?!見た目はチビでも中身は織果だぞ?!

大体お前は――――」



里桜の声が徐々に遠くなっていく。

眠い。今日はもう疲れた。

明日になったら20歳の私に戻っているかもしれない。

そしたら私は今日みたいに感情を表に出せる20歳になっているのだろうか?