20歳の私の髪は真っ黒なチリチリパーマで、体型をカバーするような大きめのパーカーにロングスカート。
ハーフの顔立ちが目立たないようにするために眼鏡を掛けていて、図体ばかりがでかい。
女っ気よりも総長でいることの方が大事だった。
そんな女、当然女として見て貰えるはずがない。
私は目の前の彼女を見て、20歳の自分の姿を思い出し恥じた。
「り、凌久さん・・・まさか、凌久さんの、子供・・・?!」
ミディアムヘアの女子高生が凌久のことを知っているかのように話し掛けた。
そのタイミングで私は里桜を見るも、里桜は俯いたまま、こっちに視線を合わせてくれない。
「俺が父親だとしたら母親誰だよ?」
「・・・そ、そうだよね・・・。」
女子高生が少しほっとした様子で笑顔を見せた。
でも彼女の笑顔の意味は、その時の私には全く眼中になくって、
ただただ辛かった。
あれから未読のままだったラインの意味が今目の前にある。
そればかりが頭にあった。
凌久のシャツを掴む自分の手が震える。
何か言わなきゃ、四竃に言われたようにちゃんと言葉にしなきゃいけないのに、
多分今口を開いたら涙が出る気がした。



