動物園に着くと係員のお姉さんに少し不思議な顔で見られた。
パパと娘にしては若すぎるし、兄妹にしては歳が離れすぎてるし。
凌久はどっちかっていうとお兄ちゃんみたいな存在だ。
きっと凌久も私を妹のように思っているだろう。
「何の動物見たい?」
「うしゃぎしゃん!」
「・・・ふっ・・」
朝やっていた番組を思い出して答えただけだったが、凌久がちょっと吹いて笑った。
「・・・・"仮面の女王"かよほんと。」
「っ!///」
今更笑うとか狡い!
小動物と昆虫が好きで何が悪いの?!
でもちょっとずつ凌久との距離は縮んでいるように思えた。
凌久でもそんな風に笑うんだね。
これでも私たちは一応敵同士。
いつか凌久と拳を交えることなんてあるのだろうか。
全く想像出来ない。
ウサギのいる広場に行くと私ぐらいの小さな子供がまばらにいた。
凌久がようやく私を下ろしてくれると、私は一目散に赤目のアルビノのウサギ目掛けて走って行った。



