小さな私が宗平の頭に届くこともなく、
宗平には湯船に入って貰ったまま髪の毛を洗うことになった。
浴槽の縁に首をつけ、顔を上げさせる。
逆さまの宗平と目が合うと、またドキッとしてしまった。
でも宗平はやっぱり嬉しそうな表情を私に向けている。
白い肌にも劣らない綺麗なマロンクリーム色の髪の毛を触るとサラサラな猫っ毛だ。
男の髪に触れるのなんて初めてかもしれない。
シャワーで濡らすとキラキラと艶を増す。
CMにも出れそうな女みたいな髪の毛だ。
私の小さな手で髪の毛を泡立たせると、宗平が気持ち良さそうに目を瞑って息を漏らす。
高校生の癖に凌久にも負けない色気はあると思う。
私の洗う手つきは緊張でちょっと辿々しかったかもしれない・・・。
髪の毛が洗い終わると、宗平が浴槽から抱っこをして湯船の中に入れてくれた。
2人で正面を向き合って、宗平の長い脚の間に挟まれる。
なんとも照れ臭い。
俯く私に宗平がそっと聞いてきた。
「・・・さっきの僕の話、幻滅した?」
「え・・・?なんで・・・??」
宗平がまた優しく微笑んで、宗平の白い肌が桜色に変わると
私を見て言った。
「ねえオルカ・・・
いつか僕たち4人の中の誰かを選んでよ。」
「・・・えっ」
狭い浴室で湯気が大きく揺れる。
私の肌はきっと宗平よりもずっと染まっているはず。



