第2戦目の



腕相撲対決は



優勝者、レスリング部のユウタ



2位に良二で



アラタは3位。



「第3戦目は



過半数を見極めろ!丸バツクイズ!



事前にランダムにアンケートをとった集計を



もとに決めてあります!



泣いても笑っても



これが最終問題です!




これで優勝者が決まるぞーっ。」




「第一問目っ。



若業の学食メニューにおいて



唐揚げ定食とカツカレー。



断然唐揚げ定食派が多いい。



丸かバツか?


はい。移動してー」から始まって



 若業生下着はトランクスとボクサーショーツ



 ボクサーショーツが多いい。



 丸かバツか。



 知りたくねーわっ。って声が聞こえる中



「おっとー後数問を残して、



勝ち残っているのは



まさに優勝争いの自動車整備科良二と



機械科のアラタ!」




「残り2名になったので



飛び込んで、正解か不正解か



わかるセットに変えます。



正解ならマット。不正解なら



粉まみれ!



さあ、次の問題で勝負が決まるか?!」



デーデンっ。音の後に



 「女の子の身体のパーツ。フェチでいうと



 おっぱいフェチとお尻フェチ。




 断然おっぱいフェチが多いい




 丸かバツか。」



って!!



どんどん下ネタに寄ってきてると



思ってたけどよ!



よりによって、萌の前で!




膝に手をついて




下を向くアラタ。




…どっち選んでも、ビミョーじゃねえか。



…あー。何だよ、もー。



…行くしかねー。



走りだすアラタと


良二。



2人が飛び込んだのは




同じ丸の方。



ボヨンッ。




マットが跳ねる。



「両者正解っ」



「さあ、盛り上がってまいりました!



次が最終問題です!」



会場の盛り上がりえぐい。



もう、うなだれぎみのアラタが定位置に戻る。




悪い予感しかしない。



頼むぞー…。運営。



悲痛なアラタの心の声…。




デーデンっ。




「気持ちいいのはどっち?



ひとり◯◯◯と、◯◯◯



断然◯◯◯



さあ、丸かバツかー?



最後の問題だぞー。



ここはもうおのれの心の声のままに



走れーっ。」



って、おおおーいーっ。



その場に膝をつく。アラタ。



会場に笑い声が、響いているけど、



多分笑ってるのはオトコだけ。



地獄だ。



運営いいいーっ。後で泣かすっ。



こんなんだから、若業が



普通に、女の子に



嫌われるんだろーっ。



良二が笑いながら、横から声をかける。



「アラター。どっちにするよー。


どっちが気持ちいいかっていうと、俺は」



「黙れ。



今お前と絡む心の余裕ない」



珍しく冷たく言うアラタ。



もーー。



だから、嫌だったんだよ。



このクイズバトル。



体力は使い果たすわ。



すげえ、ギャラリーの前での



この辱め。



いつものオトコだけじゃねぇんだぞ?



〝おのれの心の声のままに〝とか




それこそ、いらない言葉だわっ。



マジ勘弁しろよーー。




あー。やべえ。



マジで。萌の方見れねえ。



「さあ、ゴールを見つめる良二。



しゃがみ込んだままのアラタ。



心は決まったんでしょうか?」




うるっせぇよっ。





やけくそで



立ち上がるアラタ。