「ふふっ、いーよー!私で良ければ教える!」 「ほんと?!ありがとう!! それで……数学のここの問題なんだけど───」 □□□ 「星祈ー! 移動教室だから、一緒に行こー!!」 SHRが終わって、瑠奈ちゃんが私に声をかけてくれる。 「うん」 実は、この1限目の物理の移動教室が嬉しかったりする。 物理室は、私の1年A組のクラスとは反対側の校舎にある。 だから…… 必然的に碧都のクラスの近くを通らなくてはいけない。