不意打ちの笑顔に私の胸は、ドキドキと高鳴る。 何故なら…… 私は、幼なじみの碧都に、小さい頃から片想いをしているから。 もちろん、碧都は私の気持ちを知るわけもなく…… 「ん?星祈…?」 「ううん、何でもないよ!!」 「そう……早くしないと遅刻する」 そう言って、スタスタと先を歩き出す碧都の背中を追いかけるように後に続く。 碧都と一緒に登校出来るのは、幼なじみの私の特権だから…… この関係のままでいい。 それに、これ以上の関係を求めたらバチが当たりそうな気がして。