「……っ、……はっ!」 前のチームとの距離はあと、数メートル程あったが、 あと、グランド1周の所で俺は目の前を走る奴を捕らえていた。 「碧都ー!!頑張ってー!!」 えっ?星祈?! 星祈の声が聞こえて、俺は、人混みの中で、星祈を見つけた。 「………っ!」 次の瞬間、俺は目の前の奴を抜かしていた。 ────パンパン! と、決着の合図が鳴る。 やっぱり……星祈に応援頼んで良かった。 俺がゴールをすると、クラスメイトたちから、声がかかって、周りを取り囲まれる。