「ちょ、碧都……ち、近い」 「……混んでるんだから、我慢して」 碧都は、耳元で言うから、余計にドキドキしてしまう。 「……うぅ」 ドキドキし過ぎて、身が持ちそうにないんだけど。 混んでるせいで、身動きは取れないし、耳元で囁かれるし、逃げようにも逃げられないこの状況は…… 明らかで、どうしようも出来ないうえ、この状況が続くなんて…… ドキドキし過ぎて、碧都にも伝わってしまんじゃないかと思うくらい。 あれ? ドクドクと私のではない心臓の鼓動が、早まる音が、背中越しで伝わってくる。