美羽は私の2つ下の妹で、現在高校一年生。


私には妹が二人いるんだけど、この末っ子の美羽は、いつもこうやって寝ぼすけな私のことを起こしてくれるんだ。


「もう、やっと起きた~。最近コトちゃんカケルくんボイスでも起きないんだから」


美羽に言われて慌てて枕元のスマホを手に取り、鳴り続ける目覚ましボイスを停止する。


そう。毎朝私はこうやって大好きな声優の目覚ましボイスをアラーム音がわりにセットしてるんだけど、最近聞き慣れてきたのか、それでも起きられなくなってきた。


あまりにも寝起きが悪いから、妹たちにも呆れられている。


「ほら、早く準備しないと電車に乗り遅れちゃうから、急いでね!」


「うん、ありがとう。急いで準備するねっ」


バタバタと部屋を出ていく美羽を見送った後、急いでパジャマから制服に着替え、自分も学校に行く支度をした。