「ところで、この機材ってどうしたの?」
「買ったんだけど?」
なんでそんな質問をするのかと不思議そうな顔をしながら片づけはじめる。
「えっ、じゃ、お金払わないと。いくら?」
「美紅からはもらえないよ」
「なんで? そうはいかない」
この部屋にだってタダで住まわせてもらっているのだ。これ以上、おんぶに抱っこはできれば避けたい。
「食事を作ってくれてるだろ」
「それだけじゃ足りないから」
その食費自体、一慶の財布から出ている。美紅は調理しか担当していない。
「それじゃ」
一慶は片づけの手を止め、真顔で美紅を見た。
いつになく真剣な様子が美紅の鼓動を乱す。体が強張り、妙な緊迫感に包まれた。
「俺にしておけ」
「えっ? なにを――」



